2007年9月21日金曜日

◆娘の3歳の誕生日に思うこと

 昨日9月20日は長女の3歳の誕生日です。娘は生まれつき耳がほとんど聞こえません。最近では子供が生まれたときに病院で新生児スクリーニング検査というのをやっており、その検査でリファー(要再検査)といわれ、後に帝京大学病院できちんと調べもらったところ、両耳が高度難聴ということでした。初めて授かった子供がいわゆる障害者であったということを知ったときの若い夫婦のショックはなかなか言葉では表現できないのですが、私も妻もすぐに現実を受け止め、行動を開始したように思います。やはり最初は情報収集というか、知ろうとすることから始めました。再検査を受ける病院はどこにするか、といった直近の問題や、難聴ってどういうこと?ということ。中でもとても参考になり、勇気をいただいた本が早瀬久美さんの「こころの耳 伝えたい。だからあきらめない。」でした。
こころの耳 伝えたい。だからあきらめない。
こころの耳 伝えたい。だからあきらめない。早瀬 久美

おすすめ平均
stars手話だけじゃない温かい気持ちが得れます。

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欠格条項の壁を乗り越え、日本で始めて聴覚障害者の薬剤師となられた方の手記です。今思えば、この本をきっかけに帝京大学付属病院でのホームトレーニングや大塚ろう学校といった今お世話になっている施設を知り、だんだんと世界が広がっていったように思います。生まれつき聴覚障害を持つ子供は、言葉を覚える2,3歳の時期に、いかに言語を獲得して、人とのコミュニケーションができるようになるかということが大事ですが、今ではとても表情豊かに、覚えた手話でその日の出来事などを伝えてくれます。週末には娘が私たち両親に絵本を読み聞かせまでしてくれます。ここまで多くの人に支えられてきたのですが、最大の感謝と敬意はこの3年間1日も休まず娘と密着し、コミュニケーションを教えてきた妻にささげたいと思います。 ちなみに昨日は育児休暇を経て、3年ぶりに妻が職場に復帰した日でもあります。二つのおめでたいことが重なった日に、私も負けずに努力と精進を重ねなければと気持ちを新たにしました。

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