ビジネスのシーンにおいても、プライベートのシーンにおいても、自分の知人同士の利害が一致して人を紹介したり、あるいは自分が信頼する人に相談したときなど、その知人を紹介されたりすることがあります。紹介することでよい結果につながれば双方からの信頼は深まりますし、よい結果につながらなかったとしても利他の心を持って他人どうしを取り持つという行為はありがたいものです。
私自身、知人を紹介することがたまにあるのですが、特に商売に関わる話で人を紹介する場合は、双方にとってメリットがあるかということが重要だと思っています。自分で商品やサービスの価値をある程度理解しており、紹介する相手にとっても価値のあるということが推測できることが重要だと。当たり前の話なのですが、これが本当に大事で、この姿勢をずっと貫いていれば、自然と「あの人の紹介であれば大丈夫」とか「困ったことがあったらまずあの人に相談しよう」といった信頼が得られ、自分にとって大きな財産になります。逆にどちらかの利益を損ねるような、何か不義理な状況が生じてしまえば、自分の信頼を損ねたり、紹介してくれた人の顔に泥を塗るということにもなりかねません。
以前自動車メーカーの本社に勤めていた際に、母親の友人の娘さんが車を購入するという話があったので、仕事上お付き合いのあったディーラーの知人に連絡を取って便宜をお願いしたのですが、私が紹介しようとしたディーラーに行く前にその娘さんは別のディーラーで購入を決めてしまったということがありました。知人からは「安くしといてあげるよ」と言っていただいていたので、その後事情をご説明してお詫びした際の申し訳ない気持ちを今でも覚えています。(まぁこの程度は商売上よくあるお話ではあるのでしょうが)
知人を紹介する以上、その知人の不義理は自分の不義理、自分が人に紹介される際には紹介者の顔に泥を塗るようなマネは決してしない。そう考えて人とモノを見る目を養いつつ、より多くの人との信頼関係を築いていきたいものです。

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