営業に関わる仕事をしています。多くのお客様と会う中で、どのお客様との関わりも自分にとって大きな成長の機会を与えていただいていると思うのですが、その中でも特に「この方と一緒に仕事ができて自分は幸せだ」と感じることがあります。そうした方々は仕事に対して真摯であることはもちろん、仲間を大事にし、どんな困難なことがあっても怯まず、そして日々実に楽しそうに働いています。さらに共通しているのは、「お客様に喜んでもうこと」を自らの喜びとしている点です。
ある旅行会社に勤める方が「自分たちが仕事を頑張っているのは、決してお金が目的ではなく、旅行から帰ったお客様に『楽しかった』といっていただきたくて、そのために日々駆け回っているんです」とおっしゃってました。その一方で、仕事を取るためにお客様に正確な情報を伝えなかったり、売りたいばかりでお客様の思いに耳を貸さず、その姿勢を「テクニック」と自ら豪語するような方と仕事で関わると、私自身、随分と気が滅入ってしまいます。
こうした違いは個々人のキャラクターの問題と言ってしまえばその通りだと思いますが、企業として見たときにはそのトップの姿勢に拠る部分が大きいような気がします。「きれいごとを言っていても収益を上げられなければ意味が無い」というのは一見正しいのですが、収益を上げるのは企業としては当然で(もちろんそれは簡単ではないですが)きれいごとを実現していかなければ働く意味が無いと思います。

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