2007年12月31日月曜日

◆2007年もあとわずかになりました

 今年の年初に、通っている手話教室で「今年の目標を手話で表現して」といわれ、何も考えてなかったのですが、とっさに3つ答えました。1つはやせること。2つ目は仕事において新しい取り組みを形にすべく頑張ること。3つ目は家事や育児など、家のことをこれまで以上にやる、ということでした。
 2007年も終わりに近付いて振り返ってみると、1つ目については、残念ながら逆に太ってしまいました。。一駅歩いたり、夜中にジョギングをしたりとはじめてみたものの続かない、というパターンでした。2つ目の仕事に関する目標については、「新しい取り組み」というのがお客様に提供できる「新しいサービス」をイメージしていたので、個人的にはそういった動きをしていたものの、組織としてみたときにはやはり不本意な状態です。3つめの家事のことについては、自分としては頑張ったと思うのですが、評価というのは人に評価されて初めて評価とだと言えるので、今日にでもうちの奥さんに聞いてみたいと思います。
 さて、年初には目標になかったものの、今年自分の中で大きかったのがこのブログです。始めたきっかけについては最初の投稿であったのでここでは省略しますが、内容を考えるときにイメージしていたのは、私が敬愛する諏訪良武さんが、事業を再生するときに、全社員に対して書き続けた「事業部長からの手紙」という冊子の内容でした。その手紙には、読む人にとって常に新しい視点と、問題解決に向けた勇気をあたえてくれて、かつ年長者ならではの優しさにあふれていました。私も人に気づきを与えられるような文章を書きたいと思い、このブログを始めたわけですが、自分で読んでもなんだか未熟な文章であることを感じていますし、当然アクセスもほとんどありません。それでもこのブログを始めたことで得られたことがあります。1つは、日常の中で気づいたこと、考えたことを、(以前はそのまま忘れてしまうことが多かったと思うのですが)このブログを始めてから常に小さなメモ帳を手元に置き、忘れないように書き留めておく癖がついたこと。もうひとつは、今読んでいる梅田望夫さんの「ウェブ進化論」と「ウェブ時代をゆく」について、実感を持って読み進めることができ、大きな知的刺激を得ることができたということです。(学びて時にこれを習うの心境でしょうか)
 来年もブログや読書を通じて、常に知的な刺激を求め、そして実践につなげていく年にしたいと思います。

2007年12月24日月曜日

◆ご近所の底力?!

 この3連休は、ご他聞に漏れず我が家でも大掃除でした。妻と分担で掃除しますが、体力を必要とするところは私の役割です。中でも悩ましかったのがベランダの掃除。1年前くらいからハトが居つくようになってしまい、隣家との間仕切りのあたりはいつもハトのフンで大変なことになっています。(ちなみに我が家は公団の住宅の5階です。)
 デッキブラシを買ってきて、水をまきながらきれいに掃除をしても、翌日には既にいくつものフンの跡が。。。この大掃除のタイミングでこのフン害を何とかしてやろうとネットで対策を探していました。
 よくあるのが、ハト避けネットで、これはホームセンターでも売ってます。ただ、これはベランダの外側全体をネットで覆ってハトの侵入を防ぐもので、見た目も悪いですし、隣家からハトが入ってくれば何にもなりません。他にもテグスや樹脂のトゲトゲを利用して、ハトが手すりや間仕切りの上にとまらないようにするものもネットで売ってましたが、値段が張りますし、この連休中での大掃除に間に合いません。何せどんなにきれいにしても、次の日にはフンで汚れてしまうのです。
 で、とあるサイトで見つけた対策を試したのですが、こればが効果テキメン。その対策実施後、ハトは来ることは来るのですが、長居をしません。その対策とは「磁石」です。何でも鳥類は体内に磁石を持っているそうで、強力な磁場に入り込むとその磁石が狂ってしまうため近付かない修正があるそうです。(伝書鳩とかこの磁石が関係しているのでしょうか?)
 「強力な磁石」というのがどれくらいのものか、その基準はよく分からないのですが、私はホームセンターで1200ガウスとかいてある小さな磁石を買って隣家との間仕切りの上に5個ずつ両面テープで設置したのと、ベランダの手すりに工具用のトレイについていた固定用の磁石(直径10センチ程度の強力なもの)を2個設置しました。
 対策からまだ2,3日しか経ってませんが、今のところはフンの被害にあっていません。以前デッキブラシできれいに掃除した3日後にはフンまみれだったことを考えればおそらく効果はあるのでしょう。(参考にさせていただいたサイト http://www.nhk.or.jp/gokinjo/backnumber/031016_2.html
 ちなみに、我が家に遅れること1日、両隣のご家族も大掃除だったらしく、今朝見ると両側のベランダの隙間からゴミがこちらに掃き出されていました。。。ネット上のご近所の方が親切なようです。。。


~後日談~
 鳩はしばらく来なかったのですが、次第に慣れるようで、2週間くらい経ったらまた来るようになってしまいました。。。もう少し強力な対策が必要です。

2007年12月17日月曜日

◆外交よりも内交の方が難しい

 以前に私は歴史小説が好きということを書いたことがありますが、中でも司馬遼太郎のファンです。特に幕末、明治維新頃を題材にした小説が好きで、「竜馬が行く」「翔ぶが如く」「燃えよ剣」「世に棲む日々」など、熱い時代の志士達の活躍を読むと、影響を受けやすい私は自分の仕事にもさらに熱が入ったりします。
 歴史小説は基本的には娯楽として読んでいるのですが、歴史の中でその時代の政治や戦争などのシーンにおいて、キーとなる人物の考え方や、重大な局面においてどのように意思決定したかということが描かれている部分は普遍的な教訓を含んでいると思っています。

 タイトルの「外交よりも内交の方が難しい」とは、今読んでいる「坂の上の雲」に出てきます。小村寿太郎の言葉だそうです。小村寿太郎といえば、不平等条約の改正の際の外務大臣ということで、教科書にも出てきますが、歴史に残る外交のプロフェッショナルがこのような言葉を残したということに興味を覚えます。時代の背景としては、日本がロシアとの戦争が不可避な状況になりつつあるときに、正規の外交ルートでは日英同盟の交渉が刻々と進んでいるにも関わらず、明治維新の元勲・伊藤博文(司馬遼太郎によれば、彼はとても現実家であったそうです)が日露同盟の交渉を単独で進めるなどして、彼の後輩である政府の面々を困らせたということを表しています。
 企業における仕事においても「外交よりも内交の方が難しい」というシーンが意外とあるのかも知れません。当然企業における良識派は、伊藤博文のように現実化であるべきだと思いますが、お客様を動かすよりも自分の社内を動かすことが難しいようだと、気付かないうちに様々な機会を失ってしまっている、なんてこということも多いのかもしれません。生意気な考えですが、組織のTOPは、この内交の難しさが度を越えて大きくなってしまわないように目配りをしておく必要があるのだと思います。

2007年12月5日水曜日

◆マツダのディーラーで②

 前回、私が昨年新車を購入した際に比較検討した2社の営業のあり方をご紹介したのですが、私にとって心地のよかった方(マツダの営業)からどのような提案や気付きを得られたかについて書いていきたいと思います。

 ~以下、初回にディーラーに行き、アンケート、車種の検討、試乗の後、オプション検討時に予算オーバーしてしまったため、いらないものを検討している際のやり取り~

 とく:「バックモニターとかいらないかな。。」

 営:「まぁ変な話、駐車のときとか後ろが気になったら一回停めて直接見ればいい、って考え方も有りますよね。」

 とく:「カーナビも20万か。。」

 営:「今のお車に付けて無いのであれば、実際無くて困るシーンはそれほど無いと思います。年に何回かの遠出のときあれば便利でしょうが、費用対効果が薄いと考えるお客様は多いですね。」

 とく:「いっそETCもいらないかな?」

 営:「ETCは高速代ですぐに元を取れるので外さないほうがいいですよ。スノボーとかで遠出されるでしょうし。あ、あとこの荷台の汚れ防止のカバーはあったほうがいいですよ。板とか積むときにどうしても汚れるんで。」

 ~以上~

ポイントとして

 ・この段階で見ていたのは「定価」の見積。

 ・予算を超えてしまって、オプションを削ることを考える際、そっと「あきらめるための手伝い」をしている。(バックモニタの部分は多少苦しい気もしますが。。)

 ・ETCの件など、私が気付いていない視点を伝えてくれている。

 ・スノボーをやるなどの趣味を押さえており、提案をしている。

 上記の後、いくつかオプションを除いた見積を持ち帰ったわけですが、前回書いたとおり、この段階で値引きの話はほとんどありませんでした。ちなみに私は保険会社の紹介で行った経緯もあり、当然値引きしてもらう気満々でしたが。(これは後から聞いた話なのですが、この営業の方は「もちろん値引きをしないわけではないが、まず定価をお客様に提示しないのは失礼」という考え方なのだそうです。恐らくこの段階で見積を他のディーラーに持っていって値引き合戦になるのを避ける狙いもあるとは思いますが。)

 結果的には上記のような対応が私にとって信頼を感じさせるものであり、最終的な価格も申し分なかったために購入を決めました。ベテランの営業の方からすれば当たり前の対応かもしれませんが、結局できる営業とは当たり前のことが当たり前にできている営業なのではないかなと思います。

ちなみに古い営業は「聞く」という姿勢が足りずに一方的に商品説明をしてしまう傾向があり、若い(未熟な)営業だと売れない原因を自分以外に求めてしまう(少し話しただけで「あのお客さんだめっすよ」とか平気で言う)傾向があるのだそうです。

こうした話を聞けるような関係になったのも、この営業の方の購入後のフォローが適切だったからだと思っています。いい買い物、いい経験をさせてもらって感謝しています。