2008年4月25日金曜日

◆できない気持ち・デキたい思い

 会社で、今年の新入社員向けに研修を行いました。他部門に配属された新人向けの研修カリキュラムの一貫として私のチームの仕事についての研修をやって欲しいと頼まれての仕事です。本業ではないので、やっつけでやってしまってもよいのですが、色々伝えたいことや研修を受ける立場から見た面白さを考えていくうちに、結果的にはかなり凝った内容で研修を行うことになりました。(実は私は中学の頃まで教師になりたいと思ってました)
 アジェンダ+テキストを用意して1時間半くらいの講義の後にペーパーテストを用意していたのですが、講義内容が短時間で盛りだくさんなところもあったため、講義中私が強調したポイントを押さえているかの確認程度のものです。テキスト見ながらでもあるので、講義を聞きながら下線を引くくらいのことをやっていれば満点取れるだろうと思っていました。が。。。
 結果は満点を取ったのは7人中1人だけで、合格としていた80点以上は2人だけ。。(ショック!)講義中は寝てるやつもいなかったし、メモも取っている様子だったし、質問も結構出たので、反応は悪くなかったのですが、やはり何かを伝えるというのは難しいものです。。採点をしながら「全く最近の若いやつは・・・」なんて思っていましたが、まぁ私自身の新入社員時代を思い起こすと、普通に講義中寝てたなぁとか、何も身になってなかったなぁなどと思い出します。以前諏訪さんが「自分で考える素地の無い新人などに『自分で考えろ』といってもだめで、自分で考える価値のあるところまでは引っ張りあげてやる必要がある」とおっしゃってましたが、私自身まさしく多くの「引っ張りあげて」くれた方々がいるからこそ今があるのだと思います。少し成長するとその分見える世界が広がり、そこに立つと自分がいかにできないか、足りないかを自覚してきました。人はその自覚から次の成長へ進むことができ、逆にその自覚がないと成長がそこで止まるのだと思います。
 今、新人などを教えるような立場にいて思うのは、私自信は自分のできない部分に向かい合ってきたので、ある意味できない(と自分で思っている)人の気持ちが分かります。ですので今度は私が「引っ張りあげて」あげられる人でありたいと思っています。同時に、デキるようになりたいと思う人しか引っ張りあげられないということもあると。

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