2008年11月27日木曜日

◆たまには書評らしきものも

ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!
岸良 裕司 三本木 亮

ダイヤモンド社 2008-11-08
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久しぶりに読んで元気が出る本に出会えたので、残しておきます。ゴールドラット博士の「ザ・ゴール」シリーズの最新版で、岸良 裕司さんが監訳をされてます。以前に読んだ「ザ・ゴール」シリーズや、岸良さんの「全体最適の問題解決入門」
全体最適の問題解決入門―「木を見て森も見る」思考プロセスを身につけよう!全体最適の問題解決入門―「木を見て森も見る」思考プロセスを身につけよう!
岸良 裕司

ダイヤモンド社 2008-08-01
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と合わせ読むことで、全体最適とそこに至るための明晰な思考に近づけたような気がします。

特に私にとって大きな発見だっのは、思考の訓練をしようとする際によく自分が「トートロジー」(ここでの意味は辞書で「アイデンティティー」を調べたら「自己同一性」とあったので「自己同一性」を調べたら「アイデンティティー」とあってはまってしまう!イメージ)に陥ってしまっていたことを自覚でき、またそこから抜け出す思考の進め方を知り得たことですね。今後思考の訓練を積んで行くにあたってこれは重要なことだと思います。「ものごとはそもそもシンプルである」ということとあわせて勇気をいただきました。  

別の目線での感想としては、今回小売業における全体最適の事例が多数紹介されてありましたが、基本的には「ザ・ゴール」にあった生産現場の劇的な生産性向上から連なるソリューションと理解しました。そして、舞台としてもBRICsと呼ばれる新興市場での劇的な成果となっている点が、モノを作ってもなかなか売れない日本などの成熟市場の読者には、もしかすると多少の抵抗感を持って読まれるかもしれないという感じを受けました。(もちろん、事例がこの本の本質ではないのですが。。。)

ふと感じたのが、日本などにおいては、製造現場の劇的な生産性向上をベースにしたソリューションに加えて、私のお師匠さんが探究している「サービスサイエンス」 をもとにした全体最適の取組が素晴らしい成果を生み出すのではないかということです。先進国ではサービス産業の割合が高く、消費者は「One To One」や「自分に最適なもの」を「いつでもどこでも好きな時に」求めます。こうした状況の中で、サービスサイエンスに基づく改善活動と劇的な生産性向上(24時間365日のコールセンター、保守サービスやセコムのホームセキュリティなどが事例としてはあてはまるでしょうか)によって革新的なサービス品質の向上がのぞまれますが、これとTOCの考え方に親和性があるのではないかと。 今後掘り下げたいテーマです。

2008年11月25日火曜日

◆朝の絵本

 朝でかける準備をしていると、妻がおもむろに「○○さん(幼稚園で同じクラスの家)のところは朝子供に本を読んであげてからでないと会社に行けない」ということを言い出しました。最初は意図がわからなかったのですが、渋々そのつもりになって待っていると、妻はだらだらと朝ごはんを食べている子供に「朝ご飯食べて幼稚園に行く準備が終わったらパパが絵本を読んでくれるよ」と伝えてます。すると子供はあわててご飯を食べ終えると、さっさと洋服を着替えて、持って行く者も全部あっという間に準備して、私のところに絵本を持ってきました。これには納得。。。

 小さい子供は朝の準備にモタモタするものですし、朝は親も(特に母親は。。)忙しいのでついつい「早く食べなさい!」とか「さっさと準備しなさい!」などと声を荒げがちです。あんまり怒っていると、しまいには子供もグズリだしたりしてますます遅くなり、あまりいいことがありません。
 
 この方法なら子供は喜んで早く準備しますし、平日はあまり接点を持てない父親とのコミュニケーションにもなります。

 正直言えば面倒くさくはあるのですが、こんな素敵な解決策なら協力せざるを得ないですね。